鎌倉殿の13人

18話。
屋島〜壇ノ浦!義経もりもりだった!
とりあえず(真偽は別として)わたしの知っている有名と思われるエピソードがドラマ内で描かれていたかどうかについてチェック表をつけていこう。

逆櫓論争 あり
嵐の中を四国へ渡る あり(映像としてはなし)
那須与一 なし
熊野水軍 なし
海流を利用した戦い なし
水夫狙い撃ち あり
八艘飛び(らしきもの) あり

こんなもんかな~。那須与一に関しては最近放送されていたアニメ《平家物語》でも「え?こんな無理くり入れてくる?」というかんじで描かれていたので、よっぽど外せない超有名エピなのかなと思ってたんだけど、大河ではスルーされてましたね。まあ、あのスピード感と義経の狂気の中に、優美な無駄(と敢えて言おう)は差し込みづらいしわざわざ空気を壊してまで差し込む必要性も重要度もないかなとわたしでも思うので、妥当な判断だったのではないでしょうか。
義経と景時の関係性の描き方、まじで脚本神だなと改めて思った。犬猿の仲とか嫉妬とかいう単純な心理ではなく、時に言い争うことはあれど景時は景時なりに義経のことをとても評価しており(立場的に下である景時が「評価」っていうのもなんかちゃう気がするけど「尊敬」や「慕う」というのとも絶対的に違うと思うので)、その評価ゆえの頼朝への「讒言」めいた進言となったという解釈のストーリー展開。納得させられる。
戦場では水夫を狙うなど非道な振る舞いを見せても、宗盛に親子で過ごす時間を与えたり、かつて世話になったその土地の者たちとの約束を果たしたり、情に厚い一面も持つ青年として描かれていて、本当にとてもよい義経… 戦は「勝たなきゃ意味がない」し、だけど死んだ水夫は手厚く葬るように小四郎に言いつけるし、自分はただ兄上に喜んで欲しいだけだし、本当にとてもよい義経… 愛に飢えた子どもなんだよなぁ。それが「脚本」と「芝居」からめちゃくちゃこちらに伝わってくる。すごい。