日記。





本とマグカップ


ちっちゃいゴーフル。パケがかわいかった。


あきちゃんから頂いたワイングラス、赤用なんだけどお気に入りすぎて白にも使ってしまっている\(^o^)/ まぁ細かいことはええやろw ←性格出てるな〜


読了まとめ。

《嫌いなら呼ぶなよ》
短編集。おもしろかった〜。この本好きな人とは趣味合うだろうなと思う。真っ赤に水色ドットという毒々しいパンチのある書影も最高です。内容ととても合っている。

でも実際マスクをつけて生活すると、他人との心の距離と顔を半分だけ見せるっていう距離の遠さが、イコールになった気がして気分が落ち着いた。

食って飲んだり、あんな野生的な器官が顔の下半分占領してるなんて無理ありすぎ。

こちらは《眼帯のミニーマウス》より引用。「野生的な器官」って、まさにマスクの境目の今、自分が感じてたことを的確に言語化してくれてて「それ!!!!」ってなった。まだ電車内とかではマスクしてる人が大勢いる中で堂々と全顔面を曝け出してる人の口許に対して、コロナ云々とは関係なく単純にその晒しっぷりにギョッとしてしまうというか、びっくりしてしまうんですよ。口ってそれぐらいインパクトがあったんだな…ということに、隠して(しかも3年も)→出す、というステップを踏んで初めて気付いたというか。食べるしキスもするしよくよく考えたら相当にエグい器官ですよね…人間の生と欲望に直結してる器官というか。

《君の地球が平らになりますように》
斜線堂地獄短編集第2弾きたーーー!前作《愛じゃないならこれは何》がめっっちゃくちゃわたし好みだったので続編的なやつ嬉しい。実際、前作の設定や固有名詞が生きているので(東グレとかクッカーズノックとか)、地続きの世界ってかんじです。今作もおもしろかったし刺さりまくったし地獄だった!
→《君の地球が平らになりますように》
陰謀論×自然派という最悪の取り合わせにハマった男と付き合うために自らも同じ沼にハマったフリをする粘着計算高女の話。
→《『彼女と握手する』なら無料》
地下ドルの話。
→《転ばぬ先の獣道》
誰からも好かれる人気者の男と8年付き合ってる普通の女の話。
→《大団円の前に死ぬ》
ホス狂の話。
→《平らな地球でキスはできない》
陰謀論自然派男ができるまでの話。

《バールの正しい使い方》
タイトルと書影めちゃ良。と思って手に取ったんだけど、420ページというそこそこの長さを一気読みさせるほどの引き込みはなかったかな、という印象。(主観です)(このブログは全て主観で構成されてます)
父の仕事の都合で転校を繰り返す小学生は「擬態」という処世術でもって行く先々でそれなりにクラスに溶け込む、そこでの出会いや謎を描いた小説。米澤穂信作品のようなほろ苦さを感じさせるところはわたし好みでした。《靴の中のカメレオン》がいちばん好きだったな。
マドレーヌ効果、併読中の別の本で知った直後だったから自然と理解してて我ながら「おおーw」ってかんじだった。(それだけです)

《爆弾》
んー、おもしろかったけど、勝手に期待値上げ過ぎてた感はあるかな〜。「おもしろかった」の内訳の7割くらいは胸糞の悪さが占めるような「おもしろかった」だしね… 勿論その中にも現代社会への問題提起、この本を読んでいる「あなた」への投げかけ、みたいなものもあるんだけどね。
結局こういうこと(テロに巻き込まれる的な)って、いつでもどこでも誰にでも起こり得ること、なんだよなーと、改めて考えさせられたというのもある。今わたしが地球上に立っていられるのは数多の性善説の結果の積み重ねにすぎないんだろうな、とか。そう考えると、例えば「死にたい…」と思ったとしても自ら死を選ぶのがバカバカしく感じるし、生きるのに煮詰まった時にも「ま〜、ほどほどで良くね?」という気持ちになるな…(わたしは)と思ったので、小説とか読んで「ちっぽけな自分」というスケールの視点に立てるのはいい機会だなと思う。
ここからがっつりネタバレなんですけど、スズキタゴサクという人物は結局「ただの」無敵の人、だったんだな〜、というオチが、フィクションとしてはちょっとつまんないというか。スズキタゴサク本人は最後まで一貫して「霊感、記憶喪失、催眠」を主張してるわけだけど、探偵役の暴きに決定的な欠落を指摘出来ない以上はスズキタゴサクの行動や関わりについては特に謎を残してもおらず(一応爆弾がひとつ見つかっていないということになってはいるけど)、額面通りの解釈に落ち着くわけで、となると「かなり頭のキレるただの無敵の人のド派手な犯行」だったってことになる。どんでん返し的展開と、スズキタゴサクに綻びを持たせてスムーズに解説編に導くという目的もあってか、スズキタゴサクを主犯ではなくこの計画に後から乗り込んできたという設定にしたことで物語としての辻褄は合ったけど、スズキタゴサク自身のキャラクターは弱くなったと思うので、なーんか勿体無い気がするんだよなぁ。もっとやべー話に出来そうなポテンシャルを感じるだけに。とはいえ、映画化はしそう。(しやすそう) スズキタゴサクは完全にムロツヨシでしょう。だってホラ考えてもみてよエンドクレジット「スズキタゴサク ムロツヨシ」ってもう、この並びが完璧じゃん。(←???) で、探偵役に30代くらいのイケメン配置して、等々力と清宮で渋く脇を固めて(等々力は西島さんとかよさそう)(ベタオブベタだけど)、伊勢と矢吹とサラダに20代。興行的にも完璧と思われる布陣だもんなぁ〜。