わたしの激推しコンテンツを紹介します

えーと、タイトル通りです。
ここ1、2年で「世の中にこんなにおもしろいものが存在していたとは……!!!!(知らんかった!)」っていう、頭をバコーーーンと殴られたような衝撃を受けたコンテンツがいくつかあり、まあ大体このブログで騒ぎ散らかしてきたからご存知の方も多いと思うんですけど今回は「改めて」「紹介」というかんじで。いつもみたいにネタバレしまくりで騒ぎ散らかすテンションじゃなくて、極力ネタバレなしの方向で出来るだけ冷静に「良さ」をお伝えするというのが目的となっております。(出来るのか???)


▼活字部門:十二国記

ざっくりカテゴライズするなら「ファンタジー」になるかなぁ。我々が住んでいる世界とは「別の世界」があって、その「別の世界」には12の国があり(だから「十二国記」)、それぞれの国には統治する「王」が1人と、その「王」を選ぶ「麒麟」が1人いる。主にこの「王」と「麒麟」をめぐる物語ですね。
麒麟が死ねば王が死に、新しい麒麟が生まれその新しい麒麟が新しい王を選びます。麒麟が死ぬのはどういう時かというと、殺されるという場合を除けば「王が王としての道を失った時」(これを「失道」といいます)です。まあつまり王が暴君に成り果ててしまった場合ですね。麒麟が死ねば王も死にますが、王が死んでも麒麟が死ぬとは限りません。王が死んでも麒麟が死んでいない場合、麒麟は新しい王を探します。王にとっての麒麟は生涯1人だけど、麒麟にとっての王は必ずしも1人とは限らない、という、このあたりもこの物語のおもしろさを構成するポイントのひとつになっています。
十二国記の世界には「神籍」「仙籍」という概念があり、王様や国家の重要なポジションに居る人(役人や軍人)は、該当の役職に就くとこの籍に入ります。そして神籍及び仙籍に入った時点から肉体的に歳を取らなくなります。よって600年続く大王朝は600年間ずーっと同じ王と同じ麒麟が統治しているということです。見た目の年齢と実年齢にギャップがあるのは十二国記では普通のことで、そういうところもおもしろい。
因みに2020年現在刊行されている新潮文庫のタイトルは0~9までの15冊です。0から読み始めるか、1から読み始めて8の前に0を読むか、どちらでもいい。わたしは0から順番に読みました。0から読み始める人は完全に「こっちの世界」から始まるので最後まで読み終えても「……なるほど、サッパリ意味がわからん」という気持ちを味わえます。1から読み始める人は上巻がひたすらに辛く苦しく長いんだけど下巻に入るといっきに加速しておもしろくなってグングン惹き込まれるので、とにかく上巻を耐えてください。実は物語の時系列的には0はかなり先の話になるんだけど、0から読み始めた場合は0が十二国記のプロローグのような印象になる。よってわたしのオススメは0から読み始めて物語が0のエピソードに追い付いた段階で0を読み返す、という読み方。

こんな人にオススメ
心の中に永遠の中二を飼っている
関係性萌えするタイプだ
小難しい小説は苦手だけど実は本を読みたいと思っている


▼漫画部門:ハイキュー!!

バレーボール漫画なんですけど、それはその通りなんですけど、スポーツ漫画やバレーボール漫画という呼称よりも「ただの部活の漫画」と称したいです。これは、めいっぱいの敬意を込めて。全国行ったって、ベストなんちゃらになったって、それは「ただの部活」なんだ。その先も人生はずっとずっと続くんだ。強豪校で寮に入ってバレー漬けの日々を送ったって「俺は高校でバレーやめるけど」とアッサリ言えるやつがいる。片や高校卒業後プロになってオリンピックに出るやつもいる。単身で世界の裏側に渡るやつもいる。色んな「人生」がある。色んな「人生」の交錯の中に「ただの部活」の「バレーボール」が在る。その中で「何を」選択するのか?というところまで突っ込んで描いてくれているところがめちゃくちゃ好きです。ちゃんと各々の「ただの部活」への向き合い方があり、その経過を描いてくれているからこその説得力でありリアリティーだと思う。とてもリアルで、でもとても漫画らしくもあり、登場人物みんなみんな愛しい。そんな「ただの部活の漫画」の主人公とそのライバル(日向と影山)がバレー馬鹿のバレーモンスターだから、だからやっぱりこれは「バレーボール漫画」なんですけどね。(どっちやねん)(でも言いたいこと伝わって欲しい)
めちゃくちゃ泣けるけど、ハイキューに関しては「泣ける」から「良い」んじゃなくて、「良い」から「泣ける」っていう、当たり前かもしれないけどそういう感想を強く抱きますね。本当に素晴らしい漫画。週刊連載ってめちゃくちゃしんどいと思うけど、描き手の漫画とバレーボールとキャラクターへの愛が溢れまくっている作品だと思います。コミックスの余白ページ的なやつの使い方ひとつとってもそれがめちゃくちゃ伝わってくる。

こんな人にオススメ
荒んだ心を浄化したい
キラキラ眩しい青春に触れたい
推しを1人に絞れないぐらい魅力的なキャラクターが沢山出てくる漫画を読みたい


▼アニメ部門:ハイキュー!!

で、またハイキューなんですけど。そもそも原作である漫画がめちゃくちゃ良くて、そのめちゃくちゃ良い漫画をアニメ化するにあたって「アニメ」の持つ利点を最大限に発揮して作られた素晴らしいアニメ、だと思います。正直アニメに関しては素人中の素人なので偉そうなことは言えないんですけど、それでも、本や漫画や映画やドラマやコンサート、それなりに「作品」に触れてきたわたしの感覚が言ってるんです。「このアニメはめちゃくちゃ丁寧に作られている」と。
どのキャラクターも「声優さんの声めっちゃキャラに合ってるな~~~」って感動するし(声優さんて本当にすごい)、スパイクを打つ音、レシーブの音、ボールがコートに落ちる音、床を蹴る音、試合中のBGM(まじでサントラ欲しいぐらい曲が良い)、そういう沢山の「音」が乗る臨場感。試合中にスーパーレシーブが上がったりスパイクが決まったり長いラリーを制したり、そういう時ほんとのバレーの試合見てるみたいに「ヨシッッッ!!!!」って言っちゃうんですよ。ガッツポーズしちゃうんですよ。試合のシーンの迫力が半端ない。
今ちょうどシーズン4の第2クールを放送してるところなんですけど、多分稲荷崎戦を終えるところまでの放送かなぁ。その先もアニメで見たいけどなぁ…やってくれるかなぁ……(というのが最近のわたしの心配事のひとつだったりする)

こんな人にオススメ
荒んだ心を浄化したい
キラキラ眩しい青春に触れたい
推しを1人に絞れないぐらい魅力的なキャラクターが沢山出てくるアニメを見たい


▼特撮部門:仮面ライダーW

まさかわたしが仮面ライダーにハマる日が来るとは…人生どこで何がどうなるかわからん……と思った2019年。ちょうど10年前の作品を夢中になって見ていましたね。
アニメ同様、このジャンルに関しても素人すぎるんだけどこれはどうしても挙げたかった。「2人で1人の仮面ライダー」という設定からしてもう神懸かっているとしか言いようがない。「2人で1人」だから、1人じゃ仮面ライダーになれないんですよ。えっ、もうエモすぎません???しかもその片割れが「16歳」「俳優デビュー」の作品なんですよ。いやもうほんとエモすぎ…… まだ初々しさの残る菅田少年の儚さが映像としてこの世界に残っていることが素晴らしい。

こんな人にオススメ
「変身!」ってかっこいいよなと思う


▼ラジオ部門:菅田将暉ANN

ラジオのインプットに使うのは耳だけなので時間を有効活用できます。わたしは家から駅までの徒歩時間と駅から職場までの徒歩時間を使って複数のラジオ番組を消化しているんですけど(歩きながら動画見たり本読んだりするのは危ないけど歩きながらラジオ聞くのは歩きながら音楽聞くのと同じようなものだからね)、月曜深夜の菅田ANNを火曜の朝から聞き金曜の夜に家の前に着くタイミングでエンディングの「ほな!」が聞けるように週の中で残り時間を逆算しながら聞いています。特に絶対そうしなきゃいけない理由はないんだけど、こういう「ルーティン」というか「スイッチ」みたいなものを日常の中で作れるというのもラジオの良さのひとつかなと思ったりもしています。
菅田ANNの魅力はなんといっても菅田さんとリスナーの「距離感」にあります。菅田さんのことを「オイ菅田ァ」や「菅田さん!」と(メールで)気安く呼びかけるリスナーと、それに楽しそうに応える菅田さん。深夜ラジオらしい下ネタもバンバン飛び交いますが、基本的には「教室で大騒ぎする男子を少し離れた位置から「男子ってバカだね~」と笑いながら見守る女子」みたいな構図のラジオだとわたしは思っています。リスナーとの「距離感」と言っても、常連リスナーを特別贔屓したりするような発言は一切なく、また「以前盛り上がったネタを引っ張る」みたいなことも基本的にはないので、いつ誰がどのタイミングでこのコンテンツに参入しても「みんな同じように」楽しめる環境が作られていると思います。
あとは、さすがアカデミー賞俳優というかんじで、菅田さんのメールの読み上げ方が抜群に上手い。同じ内容のメールを読んでもパーソナリティーの読み方ひとつでラジオリスナーに与える印象は全然違うんだろうな…ということを身をもって感じられるラジオです。人気俳優で多忙な日々を送っているだろうにほぼ録音放送がなくて基本的に生放送なところもすごいなと思っています。北海道から生放送してた時もあったからね…(その当時彼は北海道で映画を撮っていました)

こんな人にオススメ
無課金で楽しみたい(わたしはラジコプレミアム会員だけど)
時間を有効に使いたい
頭の回転速い人の喋りが好きだ

あと、とりあえず松坂桃李がゲストの回は絶対に聞くべき。


以上、5部門でした。そうねハイキュー好きすぎるね…(きっとこれが新規ハイってやつです)
しかしハイキューについてはまだまだ全然語り足りないので、今週末開催予定のハイキュー飲み(オンライン)ちょーーー楽しみ♡♡♡