日記。



共喰いパート2。




共喰いパート3。
(スタバじゃなくてもいいことに気づいた)(今更)


本とマグカップ


読了まとめ。

《ゴリラ裁判の日》
人間の言葉を理解し、手話で意思疎通をはかることが出来るゴリラであるローズが、「ゴリラパークに転落した4歳児を助けるため」という理由で夫を射殺され、裁判を起こす話。メフィスト賞受賞作。
ゴリラ目線の小説を読んだことも初めてで、おもしろい体験だとは思った。途中でプロレスラーになるくだりは蛇足っぽくも感じたけど、まぁ、うん。著者のいちばん言いたかったことはダニエルの最終弁論に纏められているのかな。あらすじだけ読むとぶっ飛んだ話っぽい印象を受けるかもしれないんですけど、読み終えたわたしの感想としては全然ぶっ飛んでなくてむしろめちゃくちゃ地に足がついてる話。

《生物学的に、しょうがない!》
イライラとかもやもやとかしょうがないんだよ〜って言ってくれる本なのでまあ気楽なかんじで読めます。「狩猟採集時代」って2ページに1回くらい出てくる。(体感)

《ラブカは静かに弓を持つ》
良すぎる。
めっっっっっちゃよかった。何これ何これ何これ。えーーーー。(語彙力崩壊中)
まずもう1行目から良すぎるんだよな…

全日本音楽著作権連盟の資料室は陽の届かない地下にある。

最高の1行目すぎる。しかも深い海の底でチェロを弾いている表紙からのこの1行目なんよ。え、もう、最高すぎる。(語彙力…)
PTSD(的な)、潜入調査という任務、出会い、再びチェロを持つ、救い、欺いているという苦悩、音楽とは、っていうね!(雑!)(でもあんまりねたばれになってもアレなんで) 音楽×スパイ、みたいな言い方はやや語弊があるというかスパイという言葉の持つイメージが強すぎてこの小説の本質からちょっと離れちゃうかもしれない。と思った。もっとね、普通の人間的なことが描かれているんですよ。主人公も普通のサラリーマンだし、会社からの命令に従って音楽教室にチェロを習いに行く、という展開なので、「スパイ」という言葉で単純化してしまうとこの小説の良さが却って伝わりにくいような気がした。(読む前のわたしがそうだったので) とはいえスパイなんですけどね。(どないやねん) ハードボイルドというよりはもっと文学的でロマンチックで現代的なんだよなぁ。あんまりこういう論法よくないと知りつつもやっちゃうんだけど、《蜜蜂と遠雷》が、ぶわっと広がりを感じる物語だったのに対して、こちらは静かな海の底に深く深く沈んでいくような物語だなと思いました。音楽を扱った小説の中でこの2冊が同じくらい好きかも。次点で《羊と鋼の森》かな…
いやー、良い。良いわ。これは映画化するでしょ。主人公とーりさんのイメージだなと思ったけど25〜27歳なんですよね。それなら浅葉先生がとーりさんだと思ったけど先生も主人公の2つ上なだけなんですよね。ふむ。(因みに主人公は美形設定)
445のリズムになってるタイトルもいいし(逃げ恥とおんなじやつね)、「ラブカ」の意味もさー、いいよなーーー。
てか浅葉先生サイドのストーリーがスピンオフ的にあってもいいよなと思うくらい浅葉先生が魅力的だし、もっと掘り下げられそう。


ラジオまとめ。

ガヤラジ(6月24日)
《ともに》

モエラジ(6月28日)
《ともに》