呪術廻戦

29話。
イニシエーションは五条だけの話ではなく。(それはそう) ふーーーーー。そう、経験して、考えて、己の生き方を決める、ちょうど年齢的にも17、8歳あたり分岐点ですよね…術師じゃなくてもね…
親愛も羨望も絶望も嫌悪も信念も主義主張も道義も道理も全部ぐっちゃぐちゃになって、ぐっちゃぐちゃの底から這い出してきて自分で「こう!」と決めた道を歩み始めた夏油はサッパリして見えたというか、清々しさを感じたまであるので、これでよかったんやろなみたいな気持ちもある。村での鏖殺の次にやったことは自分の両親を殺すことだったんだろうし、その順番と発想に潔癖っぽさを感じた。「呪術は非術師を守るためにある」と「猿どもを皆殺しにして術師だけの世界を作る」は両極で、どちらの思想も潔癖なんよ。術師をやめるっていうのはそもそも選択肢から除外されてたんだろうなというあたりにも(自分に対する)潔癖を感じる。そんな性格だから己の思想が混濁していた時期(ちょうどこの29話のタイミングだが)は、さぞ生きづらかっただろうね…そら「猿ども」と言い切れるようになってサッパリもする。
そして一人称「僕」発動のタイミングな… 五条も生き方を決めたんだなぁ。両者とも決定的なトリガーは、この子どもの未来を守る、ということだったのかなと思うので、道は違えど、お前ら……ってなるよね。
青春の日々と決別し、大人の階段へと足を掛ける。それぞれが、それぞれの道を歩み始める。はーー、ツラいしエモいしせつねーんだわ。懐玉・玉折編、最高でした。ありがとうございました。