日記。



陽当たり良好。


《コンビニ兄弟 -テンダネス門司港こがね村店-》
おーーー、町田さんっぽくない。むしろ青山さんっぽい雰囲気の連作短編集。こういう軽いタッチのお話もあるんですね。読みやすいしわかりやすいキャラが多くておもしろかったです。コンビニフードのアレンジレシピ的なやつも美味しそうだったし。(やるかやらないかは別として)

人工知能の見る夢は AIショートショート集》
人工知能学会の学会誌に掲載されたショートショートから再編されたアンソロジー
以下は「まえがき:学会の編纂意図」からの引用。

我々は文学研究者でも編集者でもなく、あくまで人工知能に関わる研究者としてのスキルしかもっていません。
そこで今回、学会の編纂とするにあたって、あえて小説の内容ではなく、小説に登場する人工知能の技術や使われ方に注目し、同じテーマを持つショートショートを3〜4つずつ集め、8つの章を作りました。

もうこの時点で最高すぎるでしょwwww 科学者!ってかんじの姿勢だなぁ。惚れ惚れするわー。
しかも各章のラストにその道の専門家の解説が付いてるっていうのがまた良い。フィクションと現実的な問題や実際の技術の現在(といっても2010年代の話なんだけどね)を1冊の本で楽しめる。因みに他のアンソロジーで読んだことある作品も何作か収載されてました。
ゲームAIの章と神経科学の章はぜんぶおもしろかった!解説で興味深かったのは《どこからが創作? どこまでが創作?》です。以下は創作料理についての記述からの引用。

「料理を味わった人が、それを新しい味(あるいは料理)と認めた」ことが本質である。創作か否かは、評価者である人間の認識にすぎない。
つまり、「創作」とか「創造性」という言葉は、評価の語彙であり、機能や能力の語彙ではないということです。

うーん、目から鱗
あと、なんといっても本のタイトルが良いですね。最高のセンス。

《おやつが好き お土産つき》
銀座百点というタウン誌に掲載された坂木さんのエッセイを1冊の本に纏めたもの。坂木さんといえば覆面作家というイメージで、名前からも作風からも性別わからんな…(別に本に著者の性別は関係ないですけど)(そういう先入観を排除したくて覆面作家として活動されている側面もあるのかもしれないし)と思ってたんだけど、このエッセイを読んだかんじ女性っぽい?気がした。まぁどっちでもいいんですけど。あと、なんか育ち良さそうというか、幼少期に美味しいおやつを色々食べられていたような印象を受けたので、裕福なおうちだったのかなー。
わたしの大好きな銀座がモリモリで最高に銀座に行きたくなる1冊でした。なんでこんなに銀座が好きなんだろうね… 行ったことなくて気になったお店はリビスコ。ぐぐったら「リビスコ セクゾ」ってサジェストされてびっくりしたけどなんか番組で行った?みたい。

自分が何かを食べるとき、その食べ物がここに至るまでどのような工程を経ているか。そのことを考えるのは楽しくてときにつらいことです。そのために殺された命や、不当な賃金での労働や環境問題。「そんなの気にしていたらなにも食べられないよ」と思う心と、「いや考えるべきだぞ、考えつづけることが大切だぞ」と思う心。そのあわいで、いつも揺れています。

わかる〜〜〜。


ラジオまとめ。

ガヤラジ(1月28日)
《Lemon Pie》
《Your Life》 ←は?何この名曲(久々に聴いた)(新鮮に感動した)

モエラジ(2月1日)
《HOME》

キスラジ(2月1日) 横尾
《Lemon Pie》